コンビニにお線香とろうそくが置いてある理由って、コンビニには何でもあると消費者に思わせるようにという話は10年前のコンビニ戦略論で多く語られた話。この本の主役「A-Z」もそんな考えを地で行く鹿児島のスーパーのお話。「A-Z」の話はここ数年テレビやら雑誌やらで多く取り上げられているので、何となくのイメージは持ってる。でも、社長の考えとしてまとまったものは読んだことなかったので、書店で手に取ってみた。
しかし、この本のタイトルである「利益第二主義」がこの本のテーマかというと、全くそうではなく、過疎地での小売店の新しい業態を提起した本な気がした。著者はおそらく本心から「利益第二主義」を思っているのだとは思うけど、それが、「品揃え」「営業時間」「価格」以外では実際のモノとして出てこないからね。過疎地消費者のニーズがその3点だけということはないはずなのに、それ以外の話があまり出てこない。とすれば、上記3点を意識した新しい業態の本と捉えられてしまうのも仕方ないのかなと。その意味で、普通の顧客第一主義(これと利益第二主義はほぼ同義と理解しています)を説いた本と思って読むと違和感を覚えるかも。
ただ、純粋に読み物としては面白い。260点の醤油をそろえているなんて普通に考えると尋常じゃないし、POSを使わず効率を追わないというのは今までの常識を覆される。まさに過疎地の土地が安いところでの店舗戦略という気がする。その結果として地域の問屋機能も担うようになっているんだろうね。効率って資源が無限にあれば考える必要ないからね、、ここら辺は目から鱗。
「品揃え」「営業時間」「価格」の観点で行くとドンキホーテと同じなのかなぁ(ドンキは下請けいじめで問題になったりしたしそこは否定されるかな。地域密着という考え方も都会ではなじみにくいしね。)でも、ドンキも最近売上伸びてるからね、何となく似ているのかと思いました。関係者が見たら結果として3つにフォーカスした戦術は一緒になったが元々の理念や戦略は全然違うと言われそうですが。
最後に、書き忘れてたので。確か利益還元のために高齢者には5%のキャッシュバックをやっていて、赤字にならない限り続けるとあったけれども実際に赤字になったらどうするのかなぁ。結果的に販促としても役立っているはずだから、消費者から反発大きい気がする。実際にどうするのかこの点興味ある。自己の存続と顧客の利益というのは相反すること多いし、多くの企業がはまっているジレンマだからね。
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初版:2009年11月17日 17:27 改定:2009年11月17日 17:29
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